- 監督:小泉徳宏
- 製作国:日本
- 日本での公開日:2016年04月29日
- 鑑賞方法:映画館・劇場
- 鑑賞場所:イオンシネマ弘前
- ジャンル:ラブストーリー, スポーツ
- おすすめ度:★★☆
- 個人的に好き度:★★☆
陸奥新報 映画散策記事
「競技かるた」に青春を懸ける高校生たちを描く「ちはやふる」。前編の「上の句」では、主人公の千早を演じた広瀬すずが存在感を放っていた。後編にあたる本作「下の句」では、近江神宮で開催される全国大会が山場となっている。
福井県で幼なじみの新(あらた)と再会した千早と太一。3人は小学生の頃、一緒にかるたをやった仲だったが、新は「かるたをやめる」と言って聞かない。彼のことを気にしつつも千早たちは瑞沢高校へ戻り、全国大会へ向けて日々練習を重ねていた。しかし、現クイーン(女性日本一)の詩暢(しのぶ)の存在を知った千早は、対戦したいあまり迷走し始める―。
詩暢を演ずる松岡茉優はピッタリの配役で、かるたの取り方が美しく、高圧的な京都弁の物言いも様になっていた。広瀬すずは、前作に引き続きかるたへの熱情を届けてくれた。
だがストーリー全体で見ると違和感が残る。「上の句」ではチームワークということで団体戦を重視していたが、今回諸事情から団体戦はあまり描かれず、個人戦がクライマックスになっていた。「個人戦こそ本当の団体戦」という台詞もあったが、ストーリーのバランスが悪いため、無理矢理こじつけたようにしか聞こえない。
映画「ちはやふる」は更なる続編の製作が決定し、小泉徳宏監督やキャストも続投する予定だそう。しかし、どことなく心配な部分がある。クイーンと対戦したがる千早のように、映画が迷走しないことを祈りたい。
2016年05月26日付 陸奥新報掲載 (船)
雑 記
ストーリーの進行上仕方のないことですが、「上の句」に比べて前半勢いがありませんでした。
強いて言えば上下続けて観るべきです。
新(あらた)役の真剣佑、訛りに違和感ありまくりでした。
詩暢を演じた松岡茉優は見事な京都弁で、新との会話シーンが多かったため、どうしても対比してしまいます…。
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