• 監督:リドリー・スコット
  • 製作国:アメリカ, イギリス/字幕
  • 日本での公開日:2015年01月30日
  • 鑑賞方法:映画館・劇場
  • 鑑賞場所:イオンシネマ弘前
  • ジャンル:ヒューマンドラマ, アクション
  • おすすめ度:★★
  • 個人的に好き度:★☆

陸奥新報 映画散策記事

 かつて「ブレードランナー」や「グラディエーター」など、名作を生み出したリドリー・スコット監督の最新作が公開された。ヘブライ人の救世主・モーゼを主人公とした本作。旧約聖書の出エジプト記を元にしており、長年奴隷として使役されていたヘブライ人らが、モーゼに率いられエジプトを脱出する過程を描いている。
 リドリー・スコットが過去に監督した作品の中でも、過去最大の予算を投じて製作されたという。エキストラはおよそ1万5000人。確かにお金をかけた超大作には違いないのだろう。しかし、聖書が日本人になじみがない点を除いても、全体的に消化不良であった。
 なぜかイギリス人のクリスチャン・ベールがモーゼを演じていたが、いくら頑張って日焼けしたところで、人種の違いはどうにもならない。モーゼの奇跡によって海の水が割れたという伝説の部分も、気が付けば海の水が引いていて、干潮になったのかなという感じだった。
 モーゼは主人公であるはずなのに、映画の副題からは省かれている。「神と王」の神はヘブライ人の神・ヤハウェのことであり、王はモーゼの義理の兄として育てられ、後にエジプトのファラオとなってヘブライ人を迫害したラムセスである。
 モーゼいわく「奇跡は神が勝手にやっているので、自分にも止められない」とのこと。つまり本作のモーゼは「神の命令によりヘブライ人を率い、神の意思である十戒を記したが、自分の力ではない」と言いたいらしい。何とつつましいことか。

2015年02月19日付 陸奥新報掲載 (船)

雑 記

モーゼの妻・ツィポラは美人でしたが、やはり演じているマリア・バルベルデはスペイン系だそうです。

奇跡とされてることも本当は天災とかただの引き潮だったんじゃ? と疑問を投げかけたいのは分かるのですが、元々宗教絡みの話なので論議を呼ぶかと…

ちょっと憤ったのは、『エクソダス〜』のチラシ裏、あたかも割れた海を歩いているようなモーゼの写真です。劇中では引き潮→ヘブライ人達が海を渡る→ラムセス御一行様到着と同時に高波の順だったので、あんなシーンはないはずなのに、既存のモーゼのイメージで作っているという…