• 監督:J・J・エイブラムス
  • 製作国:アメリカ/字幕
  • 日本での公開日:2015年12月18日
  • 鑑賞方法:映画館・劇場
  • 鑑賞場所:イオンシネマ弘前(2D)
  • ジャンル:SF, アクション
  • おすすめ度:★★★☆
  • 個人的に好き度:★★★☆

陸奥新報 映画散策記事

 ファン待望の「スター・ウォーズ」シリーズ最新作が、昨年12月18日に公開された。公開後初めての土日を迎えたある映画館内は、今までにないほど混みあっていた。「妖怪ウォッチ」の新作映画と公開時期が重なったのも、一因らしいのだが…(何と「妖怪―」は、12月19~20日の全国映画観客動員ランキングで「スター・ウォーズ―」を抜き、1位になったという)。
 シリーズ7作目の本作は、エピソード6から約30年後の世界を描いている。帝国軍の兵士(ストーム・トルーパー)であるフィンと、砂漠の惑星ジャクーで廃品収集をする少女レイ。そしてロボットのBB‐8。2人と1体の出会いから物語が展開していく。
 「スター・ウォーズ」を何作か見た人ならば、既視感を覚えるかもしれない。過去作で取り上げられた要素に似たものが、いくつか登場するのだ。「歴史は繰り返す」という言葉のように、「スター・ウォーズ」の歴史も繰り返されるのだろうか。
 監督は「スター・トレック」シリーズから「スター・ウォーズ」シリーズへくら替えした、J・J・エイブラムス(「スター・ウォーズ」ファンと「スター・トレック」ファンは、互いに対抗心を燃やしているのだ。詳しくは映画「ファンボーイズ」を参照のこと)。シリーズの生みの親であるジョージ・ルーカスに配慮してか、J・Jお得意の〝レンズフレア〟は控えめであった。「スター・トレック」ではあんなに遠慮なく光っていたのに…。

2016年01月04日付 陸奥新報掲載 (船)

雑 記

はっきり言って本作を観た後は、J・J・エイブラムス監督(以下JJ)に幻滅した。
JJは、リブート版『スター・トレック』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』と同じような流れを、本作でもやってしまったのだ。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は今までのシリーズの続編扱いで、フィンやレイ、BB‐8―動き方が魅力的―など新キャラクターも沢山いる。
だが内容は、配役を変えた過去作のリブートに程近い。
デス・スターの登場が最たるもので、他にもストーリーの進行など、過去作との類似点がある。
せっかくの続編なのだから、新しい境地に踏み出せばよかったものを…

 

ということで、JJ=リブート監督のイメージがついてしまった。
スター・ウォーズシリーズはエピソード8以降、別の監督がつくことになったそうだが、果たしてこの流れを変えられるのかどうか…。

 


 

話は逸れるが、良い機会なのでリブートについての考察。

 

リブート版『スター・トレック』を初めて観た時、いたく感心したのを覚えている。リブート(シリーズ作品などの仕切り直し)とリメイク(過去作品の作り直し)は、似て非なるものだと考えさせられた。

『スター・トレック』には、過去作とのつなぎ目までストーリーの一部として組み込まれていた。
すでに死んだはずのキャラクターが、何故再び登場するのか。どうして同じようなストーリーが繰り返されるのか。
あるキャラクターがタイムトラベルしたことによって別の時間軸が生じた、というスター・トレックシリーズならではの強引な展開ではあったが、十分納得できるストーリーであった。

 

歴史は繰り返す。この言葉はそもそも、直線的な時間軸で適用されるものだったはず。
しかしタイムトラベルによるバタフライ・エフェクト(些細なことが引き金となって、徐々に大きな現象へと変化すること)をストーリーに取り入れた場合、循環的な時間軸で歴史を繰り返してしまうのだ。

「循環的な時間軸での繰り返し」手法は、今やハリウッドでは珍しいものでなくなった。『ターミネーター:新起動/ジェニシス』も似たような展開でリブートされている。
この手法の悪い点は、やろうと思えば何回でもシリーズをリブートできてしまうところ。

このところネタ切れが指摘されているハリウッド。ある程度集客が見込める過去作のストーリーを使い回したい、というのが本音なのだろう。