• 監督:ダニー・ボイル
  • 製作国:アメリカ/字幕
  • 日本での公開日:2016年02月12日
  • 鑑賞方法:映画館・劇場
  • 鑑賞場所:シネマヴィレッジ8・イオン柏
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • おすすめ度:★★★
  • 個人的に好き度:★★★☆

陸奥新報 映画散策記事

 スティーブ・ジョブズ。アップル社の共同創業者であり、MacintoshやiPod、iPhoneなど革新的な製品をこの世に残した人物だ。彼がいなければ、スマートフォンだって普及しなかったかもしれない。
 本作の冒頭には、1974年当時の映像が挿入されている。巨大なコンピュータが立ち並ぶ部屋で、SF作家アーサー・C・クラークが、2001年のコンピュータ社会を予測する―。ジョブズらは、その予測を実現へと導いたのだ。11年にすい臓がんのため、56歳という若さで亡くなったが、彼が長生きしたなら、もっと多くの斬新な製品が生み出されただろう。
 13年に、本作と同名の映画(原題は異なる)が公開されている。そちらはアシュトン・カッチャー主演で、ウォルター・アイザックソンが書いたジョブズの公式伝記を、素直になぞったものだった。
 16年公開の本作は、公式伝記を基に制作してはいるが、13年の映画と全く違う構成だ。ジョブズ役はマイケル・ファスベンダー。ジョブズの転機となった3度のプレゼンの、直前40分間をメーンに、彼の人間関係を描写する。演劇的な脚本で、回想シーンもあるものの、ほとんどプレゼン会場内で完結した作品になっていた。
 大胆な構成で面白みはあるが、開発経緯などの説明が極力省かれていることもあって、予備知識がないと登場人物の把握が難しい。ジョブズの過去を知らない人ならば、話についていくのが精いっぱいではないか。

2016年03月26日付 陸奥新報掲載 (船)

雑 記

脚色が入っていても許せる人向け。自伝をある程度読んでからでないと理解が難しいかも。

マイケル・ファスベンダー演ずるジョブズのクズさが際立っていた。年を取るごとに丸くなってはいたが…。
演劇にしたらさぞかし良い作品になるだろう。