• 監督:スティーブン・リズバーガー
  • 製作国:アメリカ/字幕
  • 日本での公開日:1982年09月25日
  • 鑑賞方法:DVD〈TSUTAYAなどからレンタル〉
  • ジャンル:SF
  • おすすめ度:★★★☆
  • 個人的に好き度:★★★★☆

雑 記

 続編の『トロン:レガシー』(2010年)ではなく、『トロン』の方。
 公開は1982年、ようやく仕事に使用できそうなパソコンが販売され始めた頃だった。そんな時期に本作は「人間がデジタルの世界に入ったら」という、前衛的な設定の表現に挑んだのだ。人間が一ピクセル単位で、徐々にデジタル化される様は衝撃的。
 今でこそ映画でのCG使用は珍しくないが、本作は「世界で初めて全面的にCGを導入した映画」として話題になったそう。そのCGからは、黎明期特有のチャレンジ精神が感じられる。
 ただしコストや納期の関係上、全てをCGで作成することはできず、多くのシーンで手描きのアニメーションが用いられている。特徴的な回路模様の発光も、アニメーションなのだ。そしてCGと背景、役者の合成は、「アナログ光学合成」という手作業……。
 しかし『E.T.』の興行的圧勝により、『トロン』は陰に隠れてしまった。続編公開のおかげで報われたかもしれない。

(2016年4月30日発行『俳句鼎 妙』第25号に掲載)