- 監督:ピーター・ジャクソン
- 製作国:アメリカ, イギリス, その他(ニュージーランド)/字幕
- 日本での公開日:2014年12月13日
- 鑑賞方法:映画館・劇場
- 鑑賞場所:イオンシネマ弘前(3D)
- ジャンル:ファンタジー, アクション
- おすすめ度:★★★
- 個人的に好き度:★★★
陸奥新報 映画散策記事
覚えている人も多いだろうが、「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」(2004年)は公開時、大人気シリーズの最終話ということもあって相当な人気だった。しかも203分という長い上映時間にもかかわらず、ほとんどの観客が満足していた。壮大なストーリーを、妥協せず描き切ったことに対する評価だったのだろう。
さて、ロード・オブ・ザ・リングシリーズの前日譚、かつホビット三部作最終話である本作について。あるキャラクターが殺され、うわさを聞きつけたトーリンの仲間やエルフ、オークがエレボール山に集結し戦闘となる。しかしドワーフらを束ねるトーリンは竜の病(財宝に固執する病)にかかってしまい、秘宝アーケン石が見つからないため、仲間に疑念を抱くまでになってしまう―。
死亡する重要キャラクターの描写がさらっとし過ぎている感。登場人物の多さ故だろうか。最初大活躍していたのに、ラストが近づくにつれ、スクリーンに映らなくなった人もいた。対して、レゴラスの登場シーンは頻繁だった。「ロード・オブ―」のように長くてもいいので、描写を細かくし、ビルボとドワーフの仲間たちにもう少し視線を向けたほうが良かったのでは。
本作はハイ・フレーム・レート3D(1秒間48コマ)という技術で、滑らかな3D映像を目指したそう。技術的には進歩したのかもしれないが、フィルム時代からの1秒間24コマで慣れている人には、逆に違和感を感じるだろう。
2014年12月27日付 陸奥新報掲載 (船)
雑 記
以下は完全にネタバレ。
あれだけ前作『竜に奪われた王国』で脅威とされてきたスマウグが、開始から10〜15分後くらい(タイトル表示前)にあっさり殺される。その時点で嫌な予感はしていたが、案の定中途半端な出来になっていた。
フィーリとキーリはかなり人気があって、私も好きなキャラクターだったのに、死亡シーンがあっさりで泣けてくる。
むしろスマウグは2作目で死んでたほうが、3作目のエレボール山での戦いに注力できてよかったのかも。
興行的には、カンバーバッチファンを3作目にも取り込みたかったのだろうけど。
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