• 監督:ジョージ・クルーニー
  • 製作国:アメリカ/字幕
  • 日本での公開日:2015年11月06日
  • 鑑賞方法:映画館・劇場
  • 鑑賞場所:シネマヴィレッジ8・イオン柏
  • ジャンル:ヒューマンドラマ, ドキュメントドラマ
  • おすすめ度:★★☆
  • 個人的に好き度:★★☆

陸奥新報 映画散策記事

 第2次世界大戦末期、ナチスドイツはヨーロッパ各国で大量の美術品を略奪し、人の目につかないよう隠した。ミケランジェロの「聖母子像」や、ファン・エイクの「ヘントの祭壇画」など、数々の名作が含まれていた。歴史的財産の損失を防ぐため、芸術・建築を専門とする7人の男たち「モニュメンツ・メン」がヨーロッパで暗躍する―。
 美術品は後々、世界最大規模ミュージアム「総統美術館」(建設には至らず)に収蔵される予定であった。若い頃、画家志望だったヒトラーらしい計画である。だが、敗戦間近になるとナチスは、ヒトラーが死んだ場合に全ての破壊を命じる「ネロ指令」を発令。モニュメンツ・メンの活動のおかげで多くの名作が救出されたが、一方で燃やされるなどして失われた作品もある。
 この実話に感銘を受けたジョージ・クルーニーが、自ら監督、制作、脚本、主演を務めて映画化したのが本作だ。高過ぎず低過ぎず、程よいテンションの作品に仕上がっていた。
 クルーニーの主張は、最初から最後までぶれなかった。「美術品や文化財を壊すことは文化・歴史の破壊と同義である」とクルーニー演じる美術館館長フランク・ストークスが劇中で訴える。世界中でテロや紛争が頻発している昨今、過激派組織「イスラム国(IS)」による文化財破壊なども行われている。人命はもちろん再優先だが、文化も守っていかなければいけないのだ。これ以上戦争が起こらないことを祈りたい。

2015年12月01日付 陸奥新報掲載 (船)

雑 記

ジョージ・クルーニーの主張には同意せざるを得ないが、作品全体の出来はいまいち。
しんみりした時に流れるBGMが、24時間テレビを彷彿させる。