• 監督:平野俊一
  • 製作国:日本
  • 日本での公開日:2015年08月29日
  • 鑑賞方法:映画館・劇場
  • 鑑賞場所:イオンシネマ弘前
  • ジャンル:アクション
  • おすすめ度:★★★☆
  • 個人的に好き度:★★★☆

陸奥新報 映画散策記事

 SAT(特殊急襲部隊)、SIT(特殊捜査係)の他に、もう一つの「エス」が存在したら…。本作は架空の捜査グループNPS(警察庁特殊急襲捜査班)を描いた作品である。
 基となったのは、小学館「ビッグコミック」で連載中の漫画「Sエス―最後の警官―」。2014年、同名連続ドラマがTBS系列で放送され、本作はその続編に当たる。原作者の小森陽一は「海猿」シリーズの原案担当としても知られている。
 どんな凶悪犯でも生かしたまま確保・逮捕する部隊NPS。所属する神御蔵一號(向井理)らは、バスジャック事件を制圧するため出動した。そこで因縁の国際テロリスト正木圭吾と対決することに。更には、MOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料輸送船・第2あかつき丸のシージャックも同時発生し―。
 大物役者をそろえ、銃撃戦・肉弾戦で迫力を出そうとしたのは伝わってくる。しかしながらドラマの域を超えないのだ。制作費はかなり掛かっているようだが、カメラワークはテレビドラマと大差ない。脚本も違和感が残る部分がある(特にMOX燃料に関する部分とラスト)。
 ただし、正木役のオダギリジョーは特筆すべき点がある。悪に成り切り、観客の目を引いていた。彼自身からにじみ出る奇抜さもアクセントとなり、キャラクターに魅力を与えているのだろう。
 登場人物の多さ故か、今回もう一人の主人公である蘇我伊織(綾野剛)は影が薄かった。チラシやポスターでは、向井&綾野がツートップとして扱われているのに…。

2015年09月18日付 陸奥新報掲載 (船)

雑 記

神御蔵と正木の対決、ラストはどことなく『北斗の拳』ラオウとケンシロウの闘い(終盤)のようでした…。
でも二人の脇では、MOX燃料がとてつもなくやばいことになっておりました。
800℃以上も熱されたMOX燃料(それとも燃料容器だけの温度?)を冷ましてあげたくなる…。